クリストファー・ノーラン監督の映画「オッペンハイマー」を鑑賞したので感想です。
※一応ネタバレ注意！
- 難しすぎる。話の流れに着いていくので精一杯だった。本編の時系列もバラバラ。終戦前後の経緯とか個人的に調べたことはあったけど、それでも分からない部分は多かった。史実という意味ではすでにネタバレしている映画なので予習した方が楽しめるかも。
- 音楽がめちゃ良い。ノーラン監督の過去作に比べるとアクションシーンは控えめだったが、シーンたびに流れる音楽でだいぶ引き込まれて3時間という長作だったけど飽きずに楽しめた。
- 唐突なセックスシーンにビビること数回。
- この俳優さんみたことあるぞが多くて嬉しかった（ノーラン作品の常連も多数）。「ケイシー・アフレックっぽいのがいるぞ！」と思ってキャスト調べたら実際にいたので良かった。
- ゲイリー・オールドマンは気付かなかった。
- 一方でアカデミー賞絡みのニュース（悪い方、賛否両論あるやつ）をたくさん見聞きした後でもあったから、良い演技でも素直に受け取れないモヤモヤも感じていた。
- グローヴス（演マット・デイモン）が良い人（しっかりした人？）っぽく見えてしまう気がしたけど、原爆投下の責任の比重はけっこう重たい側の人だと思ってるからその辺の印象の受け方はなんだか危険かなと思った。
- 作品として彼を良い人にみせたいという意図は無いと思う、一応。
- こいつは悪い奴だからなんでもかんでも悪く見えるよう演出しようというやり方ももちろん賛成できない（本作のことではない、一応）。
- アインシュタインを見るたびに幼少期に読んだ歴史学習マンガにて、氏が原爆を背景に「これで戦争は終わる」と言ってるコマ思い出す。
- あれも嫌な切り取り方をしているなあ。
- あそこをオチに持ってくるのはとても素晴らしかった。鑑賞中は「これいつの会話だ？」ってなったけど。
- ありきたりな感想だろうけど、戦争の話を風化させちゃいけないなと思った。
- 広島や長崎の被害の描写がほぼ無いとかの批判は誠実に受け入れるべき気がする一方で、オッペンハイマーを良い人だったねで終わらせず闇を垣間見せるオチは誠実だったと思いました。
- 2回目の方が楽しめそうな映画でござった。
以上です。
