BlenderのレンダリングがオンラインのPython実行環境であるGoogle Colaboratoryでもできると聞いて試してみました(Colabだと無料GPUが使えるので人によっては速くなるかも)。
「Blender Colab」でググって一番始めにヒットしたこちらのColabノートブックを使ってみます。しかし、GPUを有効にしてレンダリングしてみるとエラーが出て失敗(「Failed to create CUDA context unknown error」やら)(本記事の公開時から更新されている可能性もあるので注意)。
調べてみるとほぼピンポイントに解説してくれている以下の動画を発見。これ見れば多分大丈夫ですが一応この記事でも解説しておきます。
Colab無料版でほぼ毎回割り当てられる「Tesla K80」がOptiXによるレンダリングに対応してないらしいので、コマンドオプションで「-- --cycles-device OPTIX」となっている場合は「-- --cycles-device CUDA」に変更します(上記Colabノートブックでは「!sudo ./$blender_version/blender -b 'render/{blend_file_path}' -P setgpu.py -E CYCLES -o '{output_path}' -noaudio ...」の辺り)。
※Cycles固有のオプションは「--」で記述するらしい。
恐らくまだエラー出るので更に同コマンドの頭にあるsudoを消します(Colabはデフォルトでrootユーザーだから?)。
まだ動きません。「libtcmalloc-minimal4」というパッケージのバージョンが違うらしいのでインストールし直すコードを前に挿入します(以下URLよりコピペさせてもらうと楽)。
以上を修正して再度実行、GPUでレンダリングできました(写真)!ちなみにこれは床井先生のCG制作演習資料を見て作った雪だるまにテキストを付けたやつです。
他に書いた記事。