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団地とHIPHOPカルチャーの関係性について考察してみる

団地とHIPHOPカルチャーの関係性

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本記事では団地とHIPHOPカルチャーの関係性についてざっくり考察してみたいと思います。というのも有名なHIPHOPアーティストには団地出身の人もたくさんいます。きっとその育ってきた住環境というものが彼らの創作マインドにも影響を与えているに違いない!という推測です。

ちなみに写真は、ニューヨークのブラックミュージックが盛んで有名なハーレム地区にあるドミトリーの屋上から撮影したものです(だった気がする)。

※記事内には私個人の主観も多く含まれるため注意!

 

団地の定義とそのイメージ

以下Wikipediaより引用します。

団地(だんち)は、生活または産業などに必要とされる各種インフラおよび物流の効率化を図るために、住宅もしくは目的・用途が近似する産業などを集中させた一団の区画もしくは地域、またはそこに立地している建物および建造物を指す。団地の語源は、都市再生機構(UR)の前身にあたる日本住宅公団のさらに前身にあたる受託営団昭和10年代に進めていたプロジェクト「労務者向集団住宅地計画」。

 団地といっても中には工業団地のようなものもありますが、本記事では住宅の集合体である住宅団地を指すものとします。

団地を見たことないという方は少ないとは思うのですが、念のため参考記事も載せておきます。団地の雰囲気が好きなのでブラブラ散策しただけの記事。

hahaeatora.hateblo.jp

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また世間一般の団地のイメージでいうと、貧困層の人たちが住む場所というあまりよろしくない認識の人たちも一定数いるらしいです。私も団地住みの時期がありそんなこと一度も考えたことはなかったのですが、成人してからそのような話を聞いて少し悲しい気持ちになりました。

ただ、その大半が公団・公営住宅であり築年数が古い建物も多く、他の民間住宅より安価で住みやすいというのは事実です。自分の団地住み時代を思い出しても、たしかにちょっと怪しい感じの人もいたなあというのが正直なところです(だからといって誹謗中傷の対象とすべきではありませんが)。

 

もちろん海外にも日本でいう団地に該当するようなものは存在します。ここではHIPHOP生誕の地でもあるアメリカはニューヨークについて述べます。

有名なのがニューヨーク市クイーンズ区ロングアイランドシティ地区に位置するクイーンズブリッジ団地です(クイーンズ区のイーストリバー沿いにあります)。こちらはアメリカにおける最大の公営住宅でありプロジェクトの一つとしても知られています。アメリカ国内でプロジェクトといえば治安の悪いスラム街というイメージを持たれることが多いそうです。

そんなプロジェクトはNasMobb Deepといった有名なラッパーを輩出しています。Nasは私も大好きなのですが、彼のリリックにはプロジェクトでの日常が書かれていることも多く「Nas Is Like」MV内にもクイーンズブリッジ団地が登場しています。

youtu.be

 

余談ですが日本人のラッパー仙人掌さんの楽曲「Be Sure」MVの元ネタもこちらです。この曲もカッコ良い。

www.youtube.com

 

団地という住環境がどのような影響を与えるのか

ではなぜ団地という住環境から彼らのようなアーティストが生まれてきたのでしょうか。

そもそもHIPHOP自体がプロジェクトに住んでいたような低所得者層の間で生まれたカルチャーということが関係しています(正確にはニューヨークのブロンクス地区が発祥といわれています)。つまり、HIOHOP的な創造力を持った人の多くが団地に住んでいただけとも言えるのです。

しかし、団地という住居の形が彼らに与えた影響も大きいと私は考えます。というのも、団地は住民同士の距離が近いのです。一つの建物にそこまで広くない部屋がいくつも詰め込まれていると考えるとイメージしやすいかも。いわゆるご近所付き合いというのが多く存在しました。

私も団地時代は同級生の家によく遊びに行っていました。もちろん友人やその家族から受ける影響というのも大きかったのです。その中にHIPHOPカルチャーにのめり込む人がいれば、そこから自分もはまっていくという人も多かったはず(あいにく私の周りにはいませんでしたが……)。

Nasも近所に住んでいたイルウィルという兄ちゃんに影響を受けているそうです(彼はDJだったらしいのですがNasが有名になる前に亡くなってしまいました)。その他にも友達の兄弟であったり、そういった周りの人たちがきっかけで音楽を始めたようなアーティストはたくさんいます。もちろん日本人も!

このようにHIPHOPカルチャーで育ってきた人間は仲間意識、クルーの繋がりというものが非常に大きいです。よく聞く話でクルーの一人が有名になるとその仲間をフィーチャーして曲を出すみたいなことがあります。

こうした仲間意識も団地というお互いの距離感が近い住環境だと生じやすいのではと思います。お互いの苦労や複雑な家庭の事情など理解した上で仲間として繋がっているのです。

以上のことからも団地とHIPHOPは切り離せないものだと言えるでしょう。

 

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写真はHIPHOPが生まれた場所とされるニューヨークはブロンクス地区の1520セグウィック通りです。私が行った当時は前評判でめちゃくちゃ治安悪いということだったのですが、明るいうちに行けばそんなに危ない感じでもありませんでした(といっても行かれる方は注意してくださいね)。

Wassup! NYC_ニューヨークヒップホップガイド (音楽と文化を旅するガイドブック)

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 さいごに

本記事では主観満載で団地とHIPHOPの関係性について考察してみました。私にもBBOYのクリエイターとして団地マインドが根付いていたのかもしれません。HIPHOP抜きにしても好きな人は好きだろうって雰囲気を醸し出す団地、オススメです。

 

参考記事

rooftop.cc

heapsmag.com

youtu.be

Amebreakさんによる名盤各務塾のこの回は色々勉強になってオススメです!笑

 

その他

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